『その人の幸せそうな姿を想うだけで
自分まで嬉しくなってくるような人 』
このフレーズに
あなたは誰を思い浮かべましたか?
タロットには『無条件』を意味する札があります。
私達は、大人になるにつれ経歴などの条件で自分を推し測ったり、他者を推し測らなければならない場面に遭遇します。
「条件付き」で
何かを約束したり
許可したり
解約することは
ビジネスのみならず、親子関係・友人関係・恋愛関係においても、しばしば起こりうることです。
例えば
「あなたが転職して銀行員でなくなるなら、両親は結婚に反対だ」
「◯◯高校に合格できる成績に到達できないなら、サッカークラブをやめなさい」
「遠距離恋愛する自信がないから、君とは別れたい」
「不倫が発覚しそうになった時点で会うのはやめよう」
「大学に進学させてあげるのだから、教員免許を取得しなさい」
「アイドルの握手券ほしさにCD100枚買うなんて無駄なこと」
など、「条件付き」とは過去のデータに則りリスクを未然に防ごうとする合理的な提案だとも言えます。
そこには、そろばんずくで何かを選択する賢さが求められます。
しかし、私達は
「条件付き」の枠組みを取り払い
『無条件』で
応援できること
愛すること
受け入れる ことも知っています。
先の例を『無条件』に変換すると
《あなたの新しい仕事を応援するよ。両親もきっと理解してくれる》
《大好きなサッカーを最優先にしたら、そこで学ぶべきものが見つかるよ》
《遠距離恋愛になっても、君を悲しませるようなことはしない》
《不倫で咎をうけることも償いも覚悟はできている》
《大学で自分の本当にしたいことを見つけなさい。なければやめればいい》
《CD100枚買ってでも握手会に来てくれたなら、推しメンの子も嬉しいよ》
など、リスクを伴うことであっても、相手を受容しましょうという言葉や態度になります。
あなたがもし、これらの言葉をかけてもらう側の立場になったとき、あなたは先の例と比較してどのように感じますか?
その人の未確定なところを信じようと思えること。
リスクを抱えながら、報われると約束できないものにエネルギーを注ぐこと。それはときに他者から愚かな選択だと言われることがあったとしても、それが『無条件』の札の定義です。
私達は、一生のうちにどれほど無条件で受け入れられる人と出逢えるでしょうか。
どれほど無条件で行動できる何かと出逢えるでしょうか。
私は、タロットを読みはじめて
誰かが私のことを忘れていても
誰かが明東館のことを忘れていても
私が誰かの幸せを願うことができるなら幸せだと感じるようになりました。
『その人の幸せそうな姿を想うだけで
自分まで嬉しくなってくるような人 』
自分がどれだけの人の幸せを願うことができるようになれるかが財産だと思えるようになりました。
日々の
策略
思惑
駆け引き
計算
損得勘定
交換条件
契約など
「条件付き」で心が疲弊したとき
タロットはあなたの『無条件』の象徴を見いだしてくれます。
あなたが誰かに対して
何かに対して
無条件でエネルギーを注ぐことができるのなら、そこにはあなたの見返りを求めない無償の愛が見えてきます。
報われなかったとしても、そこには一片の後悔もないはずです。
「条件付き」ではない純粋な気持ちで
注げる愛があったこと
注げるだけのエネルギーを持っていたこと
それがどれほど豊かで幸せなことであったか知ることができます。
それは
あなたが誰かを
何かを
愛する才能を持っていることに気付くことでもあります。
タロットで自らの『無条件』の象徴を知ることで、あなたの愛する才能を開花させ、充分に発揮できる機会としていただければ幸いです。