「表と裏のない人」という日本語の言い回しがあります。
この言葉を厳密に解釈すると「均一にサービスができる人」です。
これは非常に難しい訓練・経験を経なければ獲得できない技術で、いわゆる人格者を指します。

しかし、人は決して紙のように「表と裏」だけではありません。
側面もあれば、底面・上面もあります。
人の心は複雑な多面体なのです。
中心部分というのは、本人すら見えないこともあります。

なので、私は人を見るとき
「今日は、この人の◯◯の部分が見えているんだな」という視点で解釈します。
それはあたかも「月」が、満月と新月だけでなく「三日月」があり、「十六夜」があるようにです。

「自分がわからない」
当然なのです。
気持ちが揺れて、どの側面が見えたとしても、隠れたとしても、あなた自身が消えることはありません。

新月は、月は見えなくても、ちゃんとそこにあるのです。
明東館のタロットで、あなた自身を見つめることができたら幸いです。