歳月を重ねるたびに美しさが変化する「瑪瑙」みたいになれたらいいねと、55歳の誕生日にT さんと語りあいました。

瑪瑙の筋目が整って、美しい様子をあらわした漢字は『理』(ことわり)というそうです。

『理』の漢字の成り立ちは
「王」は「玉」を表し、「里」は土地の区画を分ける「線」を表す。
玉に現れる線のような模様がはっきり出るように「きれいに磨く」ことから生まれた漢字。

私は、宝石や石を身につける習慣がないので、鉱物に疎いのですが、動物や植物と同じように、鉱物も、ひとつとして同じものが存在しないと理解できました。

鉱物は個性により
①分類
②硬度
③結晶系
④劈開(へきかい)
⑤比重・密度
⑥色
⑦条痕
⑧光沢
⑨その他(磁性・蛍光・延性・展性・帯電・屈折率)などで分析され、現在、世界に4,700種類もあり、毎年少しづつ新鉱物が発見され、増え続けています。

石を磨くとは
石それぞれが持つ
模様や
個性が輝けるよう
石を、削って、傷つけて、研磨すること。

人も、ひとりとして同じものは存在しません。
人の心も、削ったり、傷ついたりするのは、実は研磨されているのかもしれません。

それぞれの
人生の模様や
個性が輝けるよう
石の由来から、願う今夜です。