『その人と一緒にいるときの自分が好きですか?』

この問いかけに
即答できるお客様が驚くほど少ないことから、多くのかたがご自身のことを後回しにして、他者にお気遣いされているご様子が伺えます。

職場や学校などのパブリックな場所で
その 謙譲・順応・調和 を大切にされていることが充分に伝わってまいります。
人間は社会性の動物である以上、ときに 妥協・制限・譲歩 を求められ、自身の意に反するすることも承諾せざるを得ない場面があることも理解できます。

しかし、友人・恋人・家族などのプライベートな間柄でも
その関係を円滑にしようとするあまり
「もはや自分にとって心地よい関係かどうかもわからない」と苦しまれているかたがたくさんいらっしゃるのも現実です。

タロットには
「私が幸せか?」
「私が満たされているか?」
「私が自分自身を好きかどうか?」と
ご自身を客観的に俯瞰して
『その人と一緒にいるときの自分が好きですか?』と最終的に問いかける札があります。

真面目でお優しいかたほど
相手にご自身の労力・時間・お金を積極的に提供したり
相手のことをいちばんに優先したり
相手に迷惑がかからないよう何かを自重したりされ
その結果
『私がどうなのか?』を、なおざりにされているように感じます。

プライベートで
特に恋愛において頑張っている女性のかたたちが一様に
「自分に自信がないので
彼のために我慢している。
彼から嫌われたくないから無理もする」
という献身的なお言葉を口にされます。
それはときに、暴言・暴力・金銭面でのトラブルなど、個人で解決できる範疇を超えている場合であるにもかかわらず、です。

あなたが今の恋愛関係に何かを我慢したり、無理しているなら「彼が」ではなく
『私がどうなのか?』
と、ご自身に問いかけていただきたいのです。

《あなたは、あなたの意志でこの恋愛を終わらせることができますか?》

《どちらか一方だけが頑張ったり、何かを我慢しなければ維持できない関係性なのですか?》

《何者かを演じ続け、一体いつ、彼にあなた本来の姿をみせるのですか?》

《あなたが自分自身のことを好きになれないのに、他者から好きになってもらおうという構図は不自然ではないですか?》

タロットは、容赦なくあなたに問いかけます。

『私がどうなのか?』
それは決して
高飛車になれということではなく
自己中心的になれということでもなく
卑屈になることではなく
臆病になることではなく
正しいプライドを持つということ。

正しいプライドとは
『私の意志でそうした』
『私の意志でそうしなかった』
と言えること。

例えば
土砂降りの雨の深夜に、突然「今から駅まで 車で迎えに来て」という彼の要求に
(路線バスは終了時刻。タクシー乗り場も長蛇の列。出張で疲れてるんだろうな?)と想像できれば迎えに行けばいいのです。
(連日の飲み会つづきで、いつも私はタクシー代わり?)と想像できれば迎えに行かなければいいのです。
ただし、実はこれが思いのほか難しく、女性は母性を持ち合わせていますので
「構いたい」
「尽くしたい」を
本能的に発揮してしまいそうになります。
さらに、飲み会で一緒だった女性と彼が、朝まで過ごすであろうリスクを回避するために、どうやってでも「迎えに行きたい」というスタンスにもなりがちです。
そもそも、飲み会で一緒だった女性に脅威を抱く自分に悲しくなりませんか?

そこで、あえて思いめぐらせていただきたいのは
「守ってあげたい」
「大切にしたい」
「喜ばせたい」という男性の父性です。
土砂降りの雨の深夜に、女性に車を出させようとする男性が、果たしてあなたに対して父性を発揮できているかどうか?
大切にされているかどうか?
そこに考えが及ばないなら
あなたはこの恋愛に疑問を抱くことすらできないほど、相手にコントロールされているのかもしれません。

あなたが決定的に見失っているのは、大切にされ愛されている自分の姿。
自分は幸せな恋愛はできないと、ご自身を低く見積もっている姿。
あなたの幸せそうな姿をみて、彼が幸せを感じるイメージが浮かばない。

私にはその姿、もったいなくて仕方がありません。

タロットの厳しい問いかけに
一所懸命に答えるあなた…
ときに涙しながら答えに詰まるあなた…
私からすれば、どの女性も例外なく可愛らしくチャーミングです。
その愛らしい姿を彼にみせて差し上げたいくらいです。

『私がどうなのか?』と、問いかけて
『私の意志でそうした』
『私の意志でそうしなかった』
と言える自分になれれば
もっと自分のことが好きになれるし
自分を大切にしようと思えてきます。
それは恋愛に対しての自信にもつながります。

『その人と一緒にいるときの自分が好きですか?』
と、問いかけられて
『その人と一緒にいるときの自分が大好き』と
迷いなく答えられる
心からそう思える
幸せな恋愛をあなたにはしていただきたいのです。

そしてそれは
あなたを取り囲む人間関係を変えるロジックでもあるのです。
「私の幸せそうな姿をみて誰かが幸せを感じる」
そんなご自身の姿が見えなくなっているならば、どうかタロットに力を借りてください。
タロットはあなたを幸せにするために存在する道具です。
明東館で『私がどうなのか?』を実感していただき、正しいプライドとは何かと、ご自身に問いかける機会にしていただければ幸いです。

涙ではなく、あなた本来の笑顔が輝きますように。