2016年の文部科学省の発表した
『日本国内の義務教育の不登校の生徒数 123,000人』
(高等学校も含めると更に人数は増えます)

この123,000人という数字は、過去にない数字です。
これからどう変化してゆくかわからない未知のデータです。

不登校のお子様に、または親であるあなたに、
「逃げている」
「甘やかしている」
「どんなボロの大学でも行ったほうがいいよ」
「〜しなければ、〇〇になってしまうよ」
と、審判する人は、一体何の過去のデータや数字を持ち出して
何のカテゴリーで
他所様の子供を推し量っているのかが不明です。

私なら審判する人に
「その個人の感想は 昭和何年頃のものですか?
GNPは?
東証株価指数は?
東京外国為替市場では 1ドル 何円でしたか?
失業率は?
離職率は?
離婚率は?
携帯電話・スマートフォンの普及率は?
当時の大学の進学率は?
ご両親の年収は?
あなたの学部の偏差値は?
ボロの大学の概念を詳しくご説明していただけませんでしょうか?」
と、しつこくお尋ねします。

過去のデータに則り
不登校のデータを審判する際には
更に、世界保険機関(WHO)や
警察庁の「年間自殺者数」の未成年比も
当然、参考にしなくてはならないデータです。

しかし、そういったものを全く無視して
個人の感想を語る人の意見は
参考にならないものだと理解していただきたいのです。
そのような私見で他者から
あなたや あなたのお子様が 中傷される理由などないのです。
未来を悲観して自殺に追い込まれる理由はないのです。

どうか他者からの審判や、世間体に囚われないでください。
落ち込んだりしないでください。
死のうなんてしないでください。

◆この数字に
(納税や社会保障制度だけではなく、七人の子供の父親として)
危機感を持って、対応されようとした府知事もいらっしゃいました。
◆不登校の子供達を受け入れる学校や、
私欲を捨てて子供達に向き合ってくださる人もたくさんいらしゃいます。
◆厚生労働省の指導のもと、不登校や ひきこもりの子供達に
手を差し伸べてくださる法人や企業、経営者も増加の傾向にあります。

慈愛の心で子供を育成しようとする人がいます。
社会に貢献されている企業があります。
手を差し伸べてくださる人がいます。
必ずいてくださるのです。

「あなたのお子様を誰とも、何とも比較しない。」
「比較するデータ古くて役に立たない。
未知の数字はこれから作られる。」

そのお気持ちで
お子様と向き合っていただけたら幸いです。
必ず親子の関係は変わってくると信じています。

そして、それが「あなたを信頼している」という
無言のメッセージとして伝わり
お子様の未来を切り開く第一歩につながると信じています。

(写真:産経新聞・平成29年3月9日 朝刊より)