「Divination 」(ディヴィネーション)とは、占いのなかでも儀式に近い表現で、現代ではタロットの技法を指すこともあります。

Divination System (ディヴィネーション システム)の和訳は、「タロットの構成」。
タロットは、1396年フランスの宮廷で誕生して以来、今日まで、さまざまなかたちに派生しながら継承されてきました。

「ウェイト版」タロットの絵札には、万国共通の普遍的な「象徴・記号・寓意・図象」が導入されています。そこに描かれているアイテム全てに細密なルールが内包されており、それを読み解き翻訳することが私の役割です。

明東館では、1909年に編集された、アーサー・エドワード・ウェイト博士と、パメラ・コールマン・スミス女史の共作『The Key to the Trot』(ウェイト版)のみを使用しています。

「Divination System 」を心に、これからも「ウェイト版」タロットの技法を磨いてゆきます。

抽象画:Divination System (2006)
Digital Painting 273㎜×273
上野 耕路