『クイズ用紙』と記載されたメモ用紙が父の机の引き出しから見つかったとき、「なんだろう?」としばらく考えました。
父は、バス会社の観光課で添乗員の仕事をしていました。
観光バスで目的地に着くまでの道中、お客様が退屈しないように、余興としてクイズを出題していたのだと想像できました。
こんなぼろぼろのメモ用紙を大切に保管していたなんて…
「一体どんなクイズをだしていたの?」
「そのきクイズは、お父さんが考えていたの?」
「みんなちゃんと聞いていてくれた?」
「スベッてしまったクイズはなかった?」
ちゃんと父に聞いておけばよかった。
ほとんど家にいなかった父と、ゆっくり会話することがなかった子供時代でした。
父の勤務したバス会社は、他県のバス会社と合併して社章も変わり、塗装も変わりつつあります。
それでも街中でバスをみると、立ち止まってじっとみていたくなります。
そして、みなさんのSNSのご投稿などで
空港や
列車や
父の大好きだった場所のご投稿を拝見するたびに「父がみた景色は、こんなのだったのだろう」とうれしい気分になるのです。
写真:2008年頃の広島県福山駅前。
ご年配のご婦人に、乗り場案内をされる運転手さん。