高橋幸宏さんの『サンセット』の歌詞のなかに「あの頃」という言葉があります。

「あの頃」とは、未来が無限にあるように思えた少年時代〜青年時代をさしているのだと、私はぼんやり考えていました。
私が『サンセット 』を初めて聴いたのは中学生時代。大人になった自分が10代の今を「あの頃」と振り返るなんて想像もできませんでした。

そうして大人になり「未来よりも過ぎていった時間のほうが長くなったのかな」とも感じるようになりました。

しかし、今『サンセット 』を聴くと、幸宏さんは、君は、まだまだだね。今が「あの頃」って語れるように、明日を生きてごらんと唄われているように聴こえるのです。

幸宏さん。「あの頃」の唄は、これからの唄にもなるのですね。