「私は、彼に愛されていないと思います。
彼に『どうして私と一緒にいるの?』と聞いたら『僕を好きでいてくれるから』と答えが返ってきました。
私が彼を好きでなくなったら、追ってまで引き留めてくれないと思います。
私はどうしたらいいですか?」
恋人関係だけでなく、曖昧な関係や不倫関係に悩んでいる女性から、このような共通した相談をいただきます。
この相談に含まれているキーワードには、私たちが気付きにくい欲望が見え隠れしています。
①「私は、彼に愛されていないと思います」
これは日々あなたが彼と過ごす中で、愛されている実感がないということでしょう。
その、愛されている実感がないというのは、どこから来ているのでしょうか?
「交際が始まった当初は丁寧だった彼の対応が、雑になってきた」
「もともと粗末な扱いだった」
「元彼と比較して」
「女友達の恋愛がうらやましい」
「恋愛映画・小説・漫画の作品が理想」
「SNSなどの情報を鵜呑みにしている」
など、あなたが何をもって「愛されている実感がない」と感じるのか、その理由を確認する必要があります。
あなたは何かしらのデータと、今のふたりの関係を比較してます。
あなたが「愛されている実感がない」と感じるのは、あなたの持っているデータの偏った思考や判断(バイアス)が原因である可能性もあります。
タロットで、その原因となるものも見てゆきましょう。
そして
彼がどうしてくれれば、あなたは愛されている実感がわきますか?
◆LINEは毎日してほしい
◆可愛いとほめてほしい
◆愛してると言ってほしい
◆彼から会いたいと言ってほしい
◆誕生日のイベントは祝ってほしい
◆結婚したいと言ってほしい
「〜してほしい」というあなたのメッセージからは
「彼の積極的な行動」=「愛されてる」
「彼の消極的な行動」=「愛されていない」というロジックが見えてきます。
「恋人なら、積極的に〜してくれるべき」
「恋人なら、こうあるべき」
これらは、あなたの願望であり欲望です。
しかし
あなたが今のふたりの関係を変えたいと願うなら
彼の願望や欲望を叶えることも想像してほしいのです。
「〜してほしい」ではなく
今、あなたがふたりのために
「できること」
は何でしょうか?
あなたの欲望ではなく、彼がどうしてほしいのか想像力を持ってみてください。
想像することができたら
「彼はLINEの頻度で愛情を計らない」
「彼だって認められたい」
「彼も言葉で癒やされる」
「彼はひとりの時間が必要なんだ」
「彼は仕事が行動の基準なんだ」
「彼は自由でいたいんだ」
という彼の欲望が見えてきます。
あなたが「〜してほしい」と彼に欲望を押し付ける前に
「彼の欲望を叶えて差し上げましょう」というスタンスに変えてみませんか?
そのスタンスに変えれば
◇LINEは連絡用ツール
◇センスいいよねとほめる
◇愛してると伝える
◇会いたいとせがまない
◇誕生日・イベントにこだわらない
◇結婚をほのめかさない
あなたの欲望とは真逆の態度や行動をとるだけで、ふたりの関係は変わってくるでしょう。
②「彼に『どうして私と一緒にいるの?』と聞いたら
『僕を好きでいてくれるから』と答えが返ってきました」
あなたは彼から
「君のことが大好きだから」
「かけがえのない君だから」
という言葉がほしかった。
しかし、彼は後々面倒になることを避ける言葉を選んでいます。
人は言質(げんち:相手から後で証拠にできるような言葉を引き出すこと)を取られるのが大嫌いです。
「言わされている」と感じると、とても嫌な気持ちになります。
彼だけでなく、あなたも、ほとんど例外なく私たちみんなです。
あなたが安心したいためだけに、彼をわざわざ嫌な気持ちにさせないことも留意しておいてください。
③「私が彼を好きでなくなったら、追ってまで引き留めてくれないと思います」
このメッセージを言い換えると
「私があなたから去っても、追いかけて引き留めてほしい」
「情熱的に私を求めてほしい」
「簡単に私を諦めないでほしい」です。
先の
「君のことが大好きだから」
「かけがえのない君だから」という、言葉を添えて。
それでは、彼が追いかけたい女性とはどんなイメージの女性ですか?
あなたは、そのイメージの女性になれるよう努力できますか?
「自分に自信がない」
「自分にそこまでの価値はない」
「そんなイメージの女性にはなれない」
あなたは、そう謙遜されます。
しかし、謙遜されつつも
私が驚くのは、あなたに
「彼に好きな人ができたら、このふたりの関係が終わる」という発想がないことです。
あくまで「自分が好きでなくなるまでは、彼は去っていかない」という発想です。
あるいは、心のどこかで「彼に好意を寄せる女性は出現しない」と高を括っているのでしょうか。
そこに、「彼を尊重しましょう」という姿勢は見えません。
厳しいことをお伝えするようで申し訳ないのですが
あなたが自分を扱う程度に、他者はあなたを扱います。
相手を尊重できない人に、相手がその人を尊重してくれることは非常に難しい。
他力本願で
「愛してほしい」
「言質がほしい」
「追って、引き留めてほしい」
「イメージする女性になれない」
「彼を尊重していません」
あなたの欲望ばかりを彼に要求しても、彼は愛を与えようがありません。
あなたが彼に愛を与えることが抜け落ちていませんか?
言葉や態度で示すことだけでなく
彼に”静かな時間をプレゼントする”という意味で、LINEやイベントなど「何かをしない」ことも愛を与えることになるのです。
④「私はどうしたらいいですか?」
タロットの『愛の循環』を意味する札には、
「見返りを求めない愛情」
「謙譲の精神」
「相手の幸せを祈る」
というメッセージが込められています。
あなたが「彼を尊重しましょう」と
愛を与えれば
彼も「あなたを尊重しましょう」と愛の循環が始まります。
⑤あなたのご相談のまとめ
①相手の欲望を想像する
②言質を取らない
③他力本願にしない
④相手を尊重する
「どうして私ばかり?」
ここで、あなたは怒りの感情がわいてくるかもしれません。
タロットであなたの欲望が晒されて、怒りの感情がわいてきたのはよくわかります。
私もそうでした。
タロットとは、そういう道具なのです。
しかし
その怒りの感情は、彼のことをそれだけ想っている証(あかし)なのです。
どうでもいい人のことで、人は怒ったりしません。
愛情と怒りは振り子のように、同じ幅で揺れます。
自分の力で、もう誰かを幸せにできないと悟ったとき、人は無力感からあきらめの気持ち(無関心)になり、振り子は止まります。
心は揺れなくなります。
あなたは明東館においでくださった。
スマホを手に取り
電話番号を発信した瞬間から
「自分を変えよう」
「今のふたりの関係を変えよう」が、実は始まっているのです。
それは、ふたりの関係をよきものに変えたい欲望からきています。
あなたの力で、ふたりの関係を幸せにできることを知ってください。
あなたには、彼を愛する才能があるのですから。
タロットで、私たちが気付きにくい欲望を知り
欲望は、彼に向けるのではなく
あなたを向上するために使えるよう
明東館がそのきっかけになれば幸いです。