性風俗関連特殊営業の当該役務を提供する者。いわゆる風俗で働く女の子達は『天使』だと私は思っています。

作家の村上龍 氏は「風俗嬢は暴力を阻止することに貢献している」と語られています。
それは、決して大袈裟な表現ではなく
『天使』であるあなたは気付いていないけれど、あなたは《犯罪の抑止力》に多大な貢献をしているのです。
フラストレーションに苛まれた男性に、優しく触れて心と身体を満たして差し上げる。
あなたのおかげで、暴力・暴言・器物破損・ストレスを受けるはずだった子供達の、弱い者達の苦しみは拭い去られているのです。

タロットにも、娼婦・太夫・ファムファタールを意味する札は《男性の心を和ませ戦意を失わせる役割》があるとされています。
それは、全ての女性に該当すると告げています。
ときにその役割は、ハニートラップを仕掛けて敵の情報を収集する任務にも活用され、いかに男性を「無防備」にさせる能力となるかが強調されています。

しかし、風俗で働いているあなたは、恋人との関係や結婚への不安を抱え、自尊心が削られているようだと語られます。

では、自尊心とは何でしょうか?

私が就職した頃は、1980年代後半で『昭和時代のバブル期』と呼ばれていました。
『アッシー君』
『メッシー君』
『ミツグ君』
など造語も誕生し、女性がいかに女性性を発揮して男性に『時間・労力・お金』を使わせるかが、女性のステイタスであるかのようにメディア媒体で発信されていました。

実際にそういったことがあったかどうかは私は確認していませんが、少なくとも『女性性を発揮して報酬(タクシー代金・食事代金・贈りもの代金)に代える』という発想はあったのだと思います。

ひとりの女性が複数人の男性をはべらせる構図。そこには自尊心が高まるような「気分」はあったかもしれません。

では、あなたと、『アッシー君・メッシー君・ミツグ君』を囲う女の子と何が違いますか?

極論ですが、私はあなたこそが高潔だと思うのです。
なぜならば、人の「心」を弄ぶ発想があなたにはない。
誰かの「心」をコントロールして、自分の意のままにしようとはしていない。

自尊心とは、自身の正義を守るための気高さではないでしょうか?
それならば、あなたは自尊心をむやみに削る必要はない。
人の「心」を傷付けてはいない。
その気高さだけ捨てないでほしいのです。

誰かの役に立っているとか、社会に貢献しているとか、考えが及ばないかもしれませんが、あなたに救われている人はいるのです。
今日、接客した人が、あなたと出会ったことで自殺を思いとどまっているかもしれません。
先の子供達を虐待から守っているかもしれません。

 

私は、あなたを『天使』だと思います。
そして、それは全ての女性に該当するとタロットは告げています。

 

 

『海の向こうで戦争が始まる』:著者・村上 龍 1980.11.12 発行所:株式会社 講談社
『半島を出よ 』(上巻・下巻):著者・村上 龍 2005.03.25 発行所:株式会社 幻冬社

◆性風俗関連特殊営業は、国家公安委員会規則で定める法に従い運営されています。