「子供が、ゲームばかりして、勉強もせず学校に行きません。
注意しても反抗的な態度をされて、言うことを聞きません。」

「こんなことになったのは、私の子育てが悪かったのでしょうか?」

まず、お母さまのご心配は何でしょうか?
「ゲームばかりしていること。」
「勉強しないこと。」
「学校に行かないこと。」

これらは、
子供の進学や将来のことを考えて不安になっておられるのですよね?
私も、子供が勉強しないのはゲームのせいだと考え、
ゲームを取り上げれば解決すると考えていた親の一人です。

もし、本当に今の状況を変えたいなら、
近い将来〜数年先のまだ起こってもいない未来のことを
考えて苦しくなるのではなく、
今の、
「反抗的な態度。」
「言うことを聞かない。」(実際には“聞いてほしい”という願望)
ことに目を向けてみましょう。

今からできることは、
お子さまを「知る」こと。

お子さまがゲームに向かっているのは、オンラインで仲間外れにされたくないからかもしれません。
お子さまが煙草を吸うのは、あるコミュニティから外れることを恐れているのかもしれません。
学校に行きたくないのは、「100円貸して。」が積み重なり数万円が返ってきていないのかもしれません。
友達に貸したマンガやゲームのソフトが絶対に返却されないであろう気まずさかもしれません。

携帯電話やスマートフォンの普及で、
私たちには伺い知れない子供達の世界があります。
そこに加えて親から、厳しく注意や警告を受ければ、
「どうせ分かってもらえない。」と、心を閉ざしてゆくばかりです。

お子さまを「知る」こと。
今日から、まず行動に移していただきたいのはそれだけです。

会話も困難な状況で、どうすればよいのかご不安でしょうか?
「知る」こととは、お子さまを質問責めにして答えさせることではありません。
どのように知ってゆくかは、それぞれのお子さまの状況をお伺いしてご説明させていただきます。

そして、
「お母さまが笑顔で元気でいること。」

しかし、これさえも難しいことは、私もよく分かります。
どうやって自分が笑顔になれるかが分からないのですよね?

お母さまが、自分のことは後回しにして子育てを頑張っておいでになられたこと。
時間も、労力も、お金も家族を優先して尽くされたこと。
それを踏まえてお子さまに
「なぜ、学校に行ってほしいのか?」
を、認める作業にも入りましょう。

お子さまと解決のためのコミュニケーションを取るためには、
お母さまが体力的にも精神的にも元気でいることが必要なのです。

この問題で本当に優先されるべきことは、
大切にされることは、
実はお母さまご本人なのです。

どうか、ご自身を責めないで
胸の内をお話しください。
そして、開示されたカードを観て、どう感じるか教えてください。
お母さまが笑顔になれるお手伝いをさせていただければ幸いです。