「ワンナイト」という言葉を女の子達はときに使用されます。
男性に「逃げられた」というキーワードが出ることから、女の子達に「男性と関係を持つことでおつきあいが始まり、恋人になれるのではないか」という期待があったことが伺えます。

「関係を持った途端にLINEが既読無視になった」
「全く連絡が取れなくなった」
「次に会う約束をはぐらかされてしまう」
主に、婚活アプリで出会った男性と、1回目のデートで会った後にこのような事例になることが多く報告されています。

SNSで事前にコミュニケーションをじゅうぶんに取っているので、1回目のデートで恋人のような気分になるのはよくわかります。

しかし、既婚男性やセフレを探そうとする男性がアプリ内に実在することも報告されています。
初対面で関係を持つことは、妊娠の可能性・病気感染リスク・リベンジポルノの被害など、女の子のリスクは危険の域に達しています。

何に焦って、あなたは初対面の男性と関係を持ってしまったのでしょうか?
真面目な女の子ほど、自分にコンプレクスを感じているとき「関係を持たなければ、男性をつなぎとめることができない」という心境になり「もう、その手段しか残っていない」という考えに陥ってしまうこともあります。

恋の手練手管で、男性を魅了する才能を発揮できる自信があれば、それは通用するかもしれませんが、その魅力の虜になった男性が果たしてあなたを愛してくれるかどうかは、また別の問題です。

あなたは1回目のデートで関係を持ってしまった。
この事実は変えることはできません。

ご自身を安く見積もってしまった後悔や
恋人になれなかったことでプライドが傷付き
自己嫌悪に陥っておられる様子が伺えます。

では、この苦しい気持ちをどうすればよいのでしょうか?

タロットには
「アバンチュール」
「一夜限りの恋」
「行きずりの恋」
「誘惑」
など、刹那的な恋を意味する札があります。

刹那的な恋の札に共通している女性像は
「あの女性は幻だったのではないか」と
静かな余韻を残すことのできる女性。

『私のことを好きになるのも、嫌いになるのもあなたの自由ですよ』というスタンスの、執着のない余裕のある女性。

あなたには
LINEの既読無視に泣いたりしないで
自己嫌悪に陥ったりしないで
「私に選択権がある」
くらいの、余裕の心持ちと態度であってほしいのです。
不誠実な既婚者や、はじめからセフレを探しているような男性に、あなたの時間や心を支配されるのはもったいない。

彼の前から静かに消えることが、今のあなたに必要なことなのかもしれません。
LINEを送るのも、彼のSNSチェックも、今は小休止です。
あなたが必死になればなるほど、彼は余韻を味わうことができなくなります。

ご自身を否定したくなったときには、ご自身を内省する時期にきたのだと変換してください。
「もう、焦ったりする理由がないってことですか?」
「余裕ってどういう態度ですか?」
「Instagram見ないほうがいいですか?」
「余韻を残すって、私が我慢することですか?」と
いろいろ疑問に思うことが浮かんできたらよい機会です。
あなたが心の持ち方を、後悔ではなく積極的に変えることで、否定したい経験も《経験値》としての財産に変わってきます。

《経験値》とは、否定したい経験も、あらゆる情報として持っておける『アプリ』のようなものです。
「今はこのアプリで、後悔や自己嫌悪について勉強する時期」でいいと思います。
あなたが「このアプリは、もう不要」と思えば、いつでもアンインストールできるものなので、後悔や自己嫌悪の苦しい感情をいつまでも持ち続ける必要もありません。
今は勉強する時期だった。
それだけです。

あなたの中にある否定したい経験。
タロットを上手に使って
内省の時期に変換していただけたら幸いです。

 

そして最後に
あなたに知っておいてもらいたいのは、本来タロットの意味する「ワンナイト」は、戦争に赴く戦士が
「もう、二度と故郷を見ることはない」と、訣別を決め
「最初で最後の夜」を恋人と過ごす
悲しくも愛情深いメッセージが込められています。
たった一夜を
『人生のすべてに代えても値する』と言える衷情です。

 

「この一夜は、私の人生をつくる」あなたがそう言えるパートナーとめぐり合える日がくるようお祈りしています。