「深夜0時に北極星で、
正午に太陽で、
航海している船の位置を測定していたんだよ。」
「雨の日や雲のかかった日は、
目標の星や太陽を探すのに必死だったよ。」
「オートパイロットがない時代なので、測量士は手作業。
何しろ、一日に2~3℃進行方向の進路がずれたら、
10日後には南米に到着してしまう。
目的地を定め、目標を確認することが航海には何より重要なことだったんだよ。」
この言葉は、私の伯父が「メキシコ丸」という、
横浜からサンフランシスコに向かう船の機関長をしていた1952年当時のエピソード
です。
タロットにも『 The Star 』という、北極星を意味するカードがあります。
『人生の目的地を定めれば、
時に道から外れたり、
時に遠回りすることになっても、
時に見えなくなっても、
理想や夢を叶えるための目標(北極星)は、
必ずそこにありますので見失わないでください。』
というメッセージを伝えてくれます。
しかし、
目的地(サンフランシスコ)がなければ、
私たちはどこに向かって走ってゆけばよいのか分からなくなります。
目標(北極星)がなければ道に迷います。
サンフランシスコにゆくことを決めれば、
途中、
嵐が来たり
凪が来たり
トラブルが発生しても、
目標を信じて進むことができます。
会社の経営方針でも、
事業のプレゼンでも、
子供の学校のPTAの会合でも、
恋人と良い関係を築くことでも、
ダイエットに成功したいことでも、
何かひとつでも
「こうありたい。」と思うものがあれば大丈夫です。
進んでゆけます。
そこに向かってゆくために必要な目標とは、
あなた自身の「こうありたい。」という、ぶれない信念と、
それを見失わないことなのではないでしょうか。
(1952.12.07 太平洋横断新記録樹立・メキシコ丸・10日-14時間-05分)