「家のローンを30年で組んで、毎月の支払いがキツイです…」
そのお気持ち良くわかります。
子供を抱えて将来の設計を思い描いた時、私も不安でした。
100円ショップで一つの品を購入する際、10分近くも悩んだものです。
お金で苦しめられているとさえ感じていました。
しかし「お金は感謝のエネルギー」と考えた時、
私たちは、お金で購入した以上のものを受け取っていると気付くことができます。
例えば林檎。
農家の方達が水や肥料を与え、虫除けをして収穫してくださり、
農協の職員さんが出荷してくださり、
運送会社の運転手さんが一晩中高速道路を走ってくださり、
市場で競にかけていただき、
スーパーマーケットの店員さんが販売してくださって、
やっと私たちが美味しくいただけるのです。
私は「林檎一個が100円なわけないよね⁉︎」
と、申し訳ない気持ちになってくることもあります。
「自分が出来ないことを誰かにしてもらった時に、
その感謝の気持ちをエネルギーに変えて交換する。」
お金に対してそういう心持ちでいると
「失っている」
「苦しめられている」
と、いう感覚はなくなってきます。
家のローンは高額であると感じられますが、
窓ガラス一枚でも、どれだけの研究と技術と職人さんが介在しているか
想像していただければうれしいです。
そして、窓ガラスというマテリアルを購入するだけではなく、
「そこで過ごす空間と時間が幸せなものであるように、
30年先までの約束をした」
のだと考えてはいただけないでしょうか。
100円が100円でない理由。
それは、想像力と感謝の気持ちで、
その価値を知ることなのです。
100円を支払って、実は私たちは
その何倍もの価値あるものを受け取っているのかも知れません。