会話の当事者の一方が、
相手の同意を得ずに会話を録音することは
「秘密録音」とされ、

◆録音する側が、
自分に不都合なことを言わなかったり

◆録音される側が承知しないまま
会話内容が
部外者や、
不特定多数の人の知るところとなることから
「プライバシー侵害」に該当し
憲法の保証する
「幸福追求権」や
「人格権」に反する
違法行為であると指摘されることがあります。

◆生命保険会社や銀行が
予め『この電話の会話は録音されます』と、
宣言するのも
お客様とのトラブルを未然に避けるためです。

◆裁判においても、「秘密録音」は
証拠能力が低く
参考程度にしかならないものです。

現在 ワイドショーや週刊誌で、国会議員A氏の 秘書に対する暴言が
日々、取り沙汰されています。

これは、「秘密録音」の性質を敢えて無視して
保守派のメディアも
革新派もメディアも
こぞって資本の論理(視聴率)だけのために
垂れ流しているのでしょう。

貴重な公共の電波を使い
ただ一人を
面白がって叩く姿に
私は疑問を抱いています。
まるで 集団イジメの様相に感じます。

コメンテーターが
誰一人、「秘密録音」について
A氏を擁護しないのが
不思議でなりません。

A氏をバッシングする多寡の問題ではなく
国政に携わる者の審判は
有権者が行えば済むだけの話です。
秘書もパワハラでA氏を訴えるなら
法の審判を仰げばよいだけです。

しかし、インターネットの普及で
A氏の今回の件は、半永久的に消えません。
A氏のお子様や家族が
社会的な制裁を 半永久的に受ける理由はないのです。

新約聖書:
【 ヨハネ福音書 8・6-8 】では
罪を犯し、群衆から石で打ち殺されるはずの女性を前に

「あなたたちの中で罪を犯したことのない者だけが
まず、この女に石を投げなさい」

と、イエスは仰いました。

全ての群衆が その場を立ち去りました。
私も石を投げる資格はないので
立ち去ります。

 

追記 : 公人である国会議員はプライバシー権の保護よりも「表現の自由」が勝るとのご指摘がありましたので、ここに追記させていただきます。