「常に紳士たれという気持ちを徹底することがジェントルマン精神。ロンドンに行くと、ジェントルマンは相変わらずいます。
ポール・スミスのメゾンの最上階にいるおじさんなんて特にカッコいいんですよ」
:高橋幸宏

『いま何を着るべきか?粋な英国流ベスト・バイ・ガイド 高橋幸宏 選』
GQ JAPAN編集部2012.10.09より抜粋

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幸宏さんがポール・スミスさんのメゾンを訪れ、笑顔で語りあう。その姿を想像するだけで、胸がときめきます。

幸宏さんが惹かれ、大切にされていたものを私もみてみたい。
そんな想いで、ただいま開催中の国立新美術館で開催中の『ピカソ meets ポール・スミス ― 遊び心の冒険へ』とお訪ねしました。

心に残ったのは、ある展示室で学芸員さんから伺ったエピソード。

「この部屋のポスターは、一枚一枚すべて手で貼られています。しかも、あえて細かなヨレや皺を入れています。ポール・スミスさんご本人が、日焼けや風雨にさらされた街角のポスターのようにと、細かな指示をだされたそうです。」

私は、そのエピソードを聞いた瞬間に「ああ、だから幸宏さんはポール・スミスさんに惹かれたんだな」とわかりました。

見えないところだから適当にではなく、
見えないところだからこそ丁寧に。
細部にまで心を配り、遊び心を忘れない「ものづくり」。

その、ものづくりの美学を、幸宏さんは音楽・ファッションを通して私たちに見せてくださった。

その人のみる目で世界をみてみたい。
その人のきく耳で音をきいてみたい。
そう思える人がいることが、
とてもハッピーだと知った一日でした。

『ピカソ meets ポール・スミス ― 遊び心の冒険へ』
Picasso, through the Eyes of Paul Smith
国立新美術館 企画展示室2E
〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2
2026年6月10日-2026年9月21日