邂逅(かいこう)
「人生で会うべき人には 必ず会わされる。
それも 一瞬たりとも
早すぎもせず
遅すぎもせず」
哲学者:森 信三 (もり のぶぞう1896-1992)

私が今いるのは、私の10世代前に1,024人、20世代前に1,048,576人の男女が子を授かった結果です。
地球上には68億人の人間がいます。
仮に、生まれた瞬間から、一人につき1秒ずつ会うことができたとしても216年の年月が必要です。

私たちの人生で、私たちが会える人はとても限られていて、1秒どころか、ほとんどの人と全く会えないまま、駅や街ですれ違うこともありません。

誰かと出逢うことは、単純に出生の確率の問題だけではなく、時代・国・地域・場所・時間などにも影響され、奇跡的な確率の上に成り立っています。

しかし私は、日々タロットを読みといていると、あなたと出会えたことは確率の問題ではなく
奇跡のようであり
必然のようであり
何かの取り計らいだと感じることがあります。

私たちは、私たちの人生で出会える人はとても限られていて、1秒どころか街や駅ですれ違うこともないままの人もいます。それが想像できると、わずかの時間でもあなたと一緒に過ごせたひと時は、とても貴重だと思えるのです。

人生は時間の欠片(かけら)で組み立てられた立体パズルようです。ほんの小さな一片が、全体を支えるパーツになることもあります。

その考えかたは
一瞬が永遠で
一夜が百年にも千年にも価すると古来語り継がれてきました。

私がたくさんの人と繋がるより、今、目の前にいるあなたとの時間を充実させたい理由です。
あなたがスマホを手に取り、明東館の電話番号を発信するまでに、どれほどの時間と勇気が必要だったでしょうか。
あなたと私がタロットを介して向きあ3,600 秒が何かの取り計らいならば、私はあなたに最善を尽くします。

あなたが明東館を見つけてくれて、私があなたの一片となれたなら幸いです。
それが、あなたにとって、ただ一度きり通りすがりに駅までの道を尋ねるようなひと時だったとしてもです。

画像:渋谷ストリームエクセルホテル東急・ロビー展示「渋谷スクランブル交差点」