【質問】:多くの占いサービスがありますが、「これだけは他に負けない!」といった強みを教えてください。
【回答】:私は、誰かと何かを比較して相対値で勝敗が決まったことは、一過性のものだと考えます。
一過性で終わる勝負には興味がなく、あくまで自分の絶対値を上げることだけに集中しています。
それは自分にとっての最高水準に到達できたと思った瞬間に、更なる高みがあることを思い知らされた経験が幾度もあるからです。
そう言った意味では、過去の自分に負けないよう日々研鑽しています。
タロットは
「勝者の峻厳と孤独」
「敗者の救済と復活」
という意味の札があり、敗者こそが可能性を秘めていると教示しています。
敗者こそが
失敗を教訓・糧(データ)にして
更なる創意工夫や
アイデアを凝らし
より完成度の高いものを追求するための努力を惜しみません。
私は、常に敗者。
この心持ちを忘れないでいることが、私の強みかも知れません。
ある取材のインタビューで
「これだけは他に負けない!」
という、明東館の強みについてのご質問をいただきました。
このような角度からのご質問をいただく機会は初めてでしたので、一瞬怯んで戸惑いましたが、「負けない」ことについて考えてみました。
その戸惑いが、慎重な言葉選びにあらわれています。
実は、この取材をいただく前に
明東館オープンのために
何もないところからご尽力くださった
『暮らしの道具 吉山』の
吉山社長とお話しする機会がありました。
私の
「明東館は10年になるけど、先月オープンしたばっかりのような気がするのです」という言葉に
吉山社長は
「初心の頃のままの熱量を、ずっと保ち続けているのですね」
とお応えくださいました。
そのお言葉から、10年前の自分の姿が浮かんできました。
タロットを読む技術を
10年前と、今と
比べると
経験値が増えた程度に
解析の幅は広がってきました。
しかし、タロットに向き合って
精度の高い鑑定ができるよう
集中するときの熱量は
10年前も、今も
変わっていません。
それは
タロットを読むことに
“到達点はない”と知ってしまって、尚
「それでも
最善を尽くせるかどうか」
常に、自分自身に問い続けているような感覚だからです。
インタビューの回答も
「誰かと何かを比較する余裕もなかった」
というのが正直なところです。
タロットの創作者が見ている目で
「私も、その世界を見てみたい」
ただ、それだけの想いで
日々を過ごしてきました。
それは
その人から薫陶を授かりたいと
願うような気持ちに似ています。
その人に相応しい自分であろうとするだけ。
10年前も
今も
これからも
私は、その想いだけで
タロットを読むのではないかと思うのです。
『暮らしの道具 吉山』
(株式会社 吉山タンス店)
広島県福山市霞町3丁目4-24
www.yoshiyama-tansu.com
『Pictorial Key to the Tarot』
Arthur Edward Waite 1857.10.02-1942.05.19
Pamela Colman Smith 1878.02.16-1951.09.18
『SMITH-WAITE TAROT DECK』CENTENNIAL EDITION
U.S. Games Systems,Inc.
Stamford,CT06902 USA
『電話占い未来』
https://eight-media.co.jp/denwa-uranai/interview/masaki