私が、8歳の頃から大切にしている【日本妖怪図鑑】

◆立風書房 : 1972.10.20 第1刷発行・1974.09.10 第17刷発行
◆編著 : 佐藤有文
◆資料協力 : 水木しげる・斉藤守弘・土屋不二雄・面谷哲郎

この本の中で、井上円了先生のご紹介の頁がありました。

「明治になると、妖怪や幽霊を科学的に正体をみとどけようという考えが広まった。井上円了博士は、幽霊は目の錯覚によっておこるものと説明している。」

①偽怪=人為的に故意に作られた妖怪
②誤怪=偶然に何かを見誤った妖怪
③仮怪=自然的に(物理的に、心理的に)道理に基づいて起こる妖怪
④真怪=心理も物理も力及ばず、人知以上にして我々の知識を超絶する妖怪
と、説かれています。

40年の時を経て、幼い頃に井上円了先生の妖怪学の一説に触れていたことに驚いています。
幼い頃に感じた畏怖と敬虔な気持ちを忘れないでいさせてくれる一冊です。